営業日前・営業日後の計算方法|土日祝を除いて日付を出すには?
「基準日から5営業日後は何日?」「納期の3営業日前はいつ?」を求めるときは、暦日をそのまま足し引きしてはいけません。土日、祝日、会社独自の休日を飛ばし、営業日だけを指定数進めたり戻したりします。この記事では、手計算の手順とExcel・Googleスプレッドシートで使えるWORKDAY系関数を、営業日数を数えるNETWORKDAYSとの違いと一緒に整理します。
目次
まず結論:営業日前・営業日後は「営業日だけ」日付を動かす
営業日後は、基準日から土日祝などの休業日を除いて、指定した営業日数だけ先の日付を求める計算です。反対に営業日前は、基準日から営業日だけを指定数戻します。たとえば「納品日の3営業日前」は、納品日から平日を3日さかのぼった日です。
ここで注意したいのは、5営業日後が必ず暦日の5日後になるわけではないことです。途中に土日が入れば、その分だけカレンダー上の日付は後ろへずれます。祝日や年末年始などの会社休日が入る場合も同じです。
最初に決める3つの条件
- 基準日:受付日、発注日、納品日など、どの日を起点にするか
- 起算方法:基準日を0日として翌営業日から数えるか、文書上の1日目をどこに置くか
- 休日:土日祝だけか、相手先・会社独自の休業日も除外するか
WORKDAYとNETWORKDAYSの違い:日付を出すか、日数を数えるか
営業日計算で混同しやすいのが、目標日を求める関数と、期間内の営業日数を数える関数です。欲しい結果の種類で選びます。
| 関数 | 返すもの | 向いている質問 | 基本形 |
|---|---|---|---|
| WORKDAY | 基準日からN営業日後・前の日付 | 納期の5営業日後はいつ? | =WORKDAY(A2,B2,祝日範囲) |
| WORKDAY.INTL | 週末パターンを指定した目標日 | 土日以外の休日でN営業日後は? | =WORKDAY.INTL(A2,B2,週末,祝日範囲) |
| NETWORKDAYS | 開始日から終了日までの営業日数 | この期間は何営業日? | =NETWORKDAYS(A2,B2,祝日範囲) |
| NETWORKDAYS.INTL | 週末パターンを指定した営業日数 | シフトの休日を除くと何日? | =NETWORKDAYS.INTL(A2,B2,週末,祝日範囲) |
開始日と終了日の間の営業日数を知りたい場合は、当サイトの営業日計算ツールが向いています。基準日から自然日を足し引きするだけなら何日後・何日前計算、営業日を指定して目標日をすぐ出す場合は何営業日後・前の計算ツール、計算の考え方を読む場合はこのページを使います。
手計算で営業日前・営業日後を求める手順
計算ツールや表計算を使えない場面では、カレンダー上で営業日を一つずつ確認します。単純に日付を足すより、次の順番で条件を固定すると間違いが減ります。
- 基準日を決める:受付日・発注日・納品日などを明確にします。
- 基準日の扱いを確認する:「基準日を含める」「翌営業日を1営業日目にする」など、文書のルールを確認します。
- 週末を飛ばす:一般的な土日休みなら、土曜日と日曜日は数えません。
- 祝日と会社休日を飛ばす:国民の祝日だけでなく、年末年始・お盆・創立記念日なども営業カレンダーで確認します。
- N日目を確定する:後ろへ進むなら営業日を足し、前へ戻るなら営業日を引きます。
「営業日前 計算」で迷うときは、日付を逆向きに読むのがコツです。納期が金曜日で「3営業日前」なら、木曜日を1日前、水曜日を2日前、火曜日を3日前と数えます。途中の祝日や休業日は数えず、その前の営業日へ戻ります。
具体例:2026年8月3日から3営業日後・3営業日前
次の例は、土日休み・祝日なし・会社独自の休業日なしと仮定します。2026年8月3日(月)を基準日にすると、基準日そのものを1日目にはせず、翌営業日から数えます。
| 方向 | 数え方 | 結果 |
|---|---|---|
| 3営業日後 | 8/4(火)を1日目、8/5(水)を2日目、8/6(木)を3日目 | 2026年8月6日(木) |
| 3営業日前 | 7/31(金)を1日前、7/30(木)を2日前、7/29(水)を3日前 | 2026年7月29日(水) |
この例に祝日が1日入る場合、その祝日を営業日として数えないため、3営業日後の結果は1日後ろへずれることがあります。実務では日付だけでなく、どの会社・機関の営業カレンダーを基準にしたかも記録しておくと、後から説明しやすくなります。
Excel・Googleスプレッドシートで営業日前後を計算する
基準日をA2、営業日数をB2、祝日一覧をE2:E20に入力すると、WORKDAY関数を管理表へコピーできます。B2を正の数にすれば営業日後、負の数にすれば営業日前です。
そのまま使える式
=WORKDAY(A2,B2,$E$2:$E$20)
=WORKDAY(A2,-B2,$E$2:$E$20)(B2を正の数で入力して営業日前を求める場合)
週末が土日ではない場合はWORKDAY.INTL
土曜出勤、金曜・土曜休み、日曜だけ休みなど、週末の組み合わせが標準の土日と異なる場合はWORKDAY.INTLを使います。週末パターンを指定しても、会社独自の休業日は別途、祝日範囲へ登録する必要があります。
Googleスプレッドシートで日付差、NETWORKDAYS、WORKDAYをまとめて使いたい場合は、当サイトのスプレッドシートの日数計算も参考になります。Excelで「初日を含む」などの差分ルールを確認する場合はExcel日数計算を使い分けてください。
公式の引数や戻り値は、MicrosoftのWORKDAY関数の説明とNETWORKDAYS関数の説明で確認できます。
土日・祝日・会社独自の休日はどう扱う?
「営業日」は会社や機関が営業する日なので、土日祝を除けば必ず同じ結果になるとは限りません。一般企業、銀行、配送会社、取引先のカスタマーサポートなど、計算の対象となる相手の営業カレンダーを基準にします。
| 休日の種類 | 確認方法 | 計算への反映 |
|---|---|---|
| 土曜・日曜 | 通常の週末設定か、相手先の勤務カレンダー | WORKDAYの標準設定、またはWORKDAY.INTLで指定 |
| 国民の祝日 | 内閣府の祝日情報と対象年のカレンダー | 祝日範囲へ日付を登録 |
| 会社独自の休日 | 就業規則、営業カレンダー、年末年始・お盆の案内 | 祝日範囲へ追加し、相手先基準ならその表を優先 |
祝日一覧を入力し忘れると、WORKDAYもNETWORKDAYSも結果が1日以上ずれる可能性があります。毎年のカレンダーをコピーするだけでなく、振替休日や臨時休業日、会社の営業再開日まで確認しましょう。
営業日前・営業日後で間違いやすいポイント
| よくある間違い | なぜずれる? | 確認すること |
|---|---|---|
| 暦日にNを足してしまう | 土日祝を含めてしまう | 営業日か自然日かを先に決める |
| 基準日を1営業日目にする | WORKDAYの「N日後」と文書の数え方が異なる | 当日を含むか、翌営業日からかを確認する |
| NETWORKDAYSで目標日を出そうとする | NETWORKDAYSは営業日数を返す関数 | 日付ならWORKDAY、日数ならNETWORKDAYS |
| 祝日範囲を入れ忘れる | 国民の祝日や会社休日が営業日として数えられる | 休日一覧を固定範囲で管理する |
| 相手先と自社の休日を混ぜる | 納品先・審査側の営業日が基準になる場合がある | どのカレンダーで計算したかを記録する |
「5営業日以内」のような期限表現の意味を確認したい場合は、当サイトの5営業日以内の数え方ガイドを参照してください。期限の意味と、目標日を関数で計算することは似ていますが、同じページで混ぜずに考えると安全です。
FAQ:営業日前・営業日後の計算でよくある質問
Q. 営業日後と営業日以内は何が違いますか?
営業日後は基準日から営業日を指定数だけ進めた日付、営業日以内は期限までの範囲です。「以内」は当日を含むかどうかで結果が変わるため、契約書や受付案内の起算方法を確認します。
Q. Excelで5営業日後の日付を出すには?
基準日がA2、営業日数がB2、祝日一覧がE2:E20なら、=WORKDAY(A2,B2,$E$2:$E$20)です。営業日前に戻す場合は、営業日数を負数にします。
Q. WORKDAYとNETWORKDAYSの違いは?
WORKDAYは基準日から移動した先の日付、NETWORKDAYSは開始日から終了日までの営業日数を返します。結果が日付か日数かで使い分けます。
Q. 祝日や会社独自の休日も除外できますか?
できます。祝日や会社独自の休業日を日付一覧にして、WORKDAYまたはNETWORKDAYSの祝日範囲に指定します。相手先の営業日が基準なら、そのカレンダーを優先してください。
Q. 土日以外が休みの会社ではどう計算しますか?
WORKDAY.INTLやNETWORKDAYS.INTLで週末パターンを指定します。週末以外の臨時休業日は、別途祝日範囲に登録します。
まとめ:日付を出すならWORKDAY、日数を数えるならNETWORKDAYS
営業日前・営業日後の計算では、基準日から営業日だけを進めるか戻すかを先に決めます。土日を飛ばすだけでなく、祝日、会社独自の休業日、相手先の営業カレンダーも結果に影響します。
基準日からN営業日後・前の日付を出すならWORKDAY、期間内の営業日数を求めるならNETWORKDAYSです。自然日のN日後なら何日後・何日前計算、区間の営業日数なら営業日計算と使い分けると、計算の目的を取り違えにくくなります。
参考資料
- Microsoft Support「WORKDAY関数」
- Microsoft Support「NETWORKDAYS関数」
- 内閣府「国民の祝日について」
営業日の定義や起算方法は、契約、就業規則、相手先の営業カレンダーによって異なります。この記事は一般的な計算方法の整理であり、個別の契約解釈や業務上の最終判断を代替するものではありません。
この記事を書いた人
公開日:2026年8月11日